PCR (polymerase chain reaction)法
耐熱性のDNAポリメラーゼを用いてDNAを増幅するDNAの複製方法。
→遺伝情報の解析。
【⓪プライマー設計】
増幅したいDNAの5'側、3'側の塩基配列はわかっているとして、
増幅したい塩基配列に相補的なDNA断片を用意する。
【①加熱によるDNA鎖解離】
DNA溶液を約95℃に加熱
→塩基同士の水素結合が切れる
→2本の1本鎖DNAにわかれる。
【②プライマー付着(アニーリング )】
温度を下げる(50~60℃)と、
1本鎖DNAの複製する領域の3'末端にプライマーが結合。
【③DNA複製】
温度を上げ(約72℃)、耐熱性(Taq)のDNAポリメラーゼを働かせると、
それぞれの1本鎖DNAが鋳型となり、2本鎖DNAが複製される。
◎なぜ耐熱性のあるTaqDNAポリメラーゼが用いられるのか?
→通常のDNAポリメラーゼでは熱により失活するため。
→あと①~③の繰り返し。
※RNAウイルス検出の場合
【関連ワード】
・DNA(deoxyribonucleic acid)
→細胞から細胞へ伝える遺伝情報。
・DNAポリメラーゼ
→後日まとめる。
・Thermus aqauaticus(Taq)
→高温の環境下で生息している真正細菌。
・プライマー(primer)
→ここではDNA複製時に起点となる塩基配列に相補的なDNAの断片。
・アニーリング(annealing)
→ここでは、解離した1本鎖DNA鎖にプライマーが付着すること。