Parkinson病
中脳の黒質を中心にドパミンを神経伝達物質として使用しているニューロンが集中的に死滅することで発症する変性疾患。
→ドパミン作動性ニューロンが死滅することで、シナプス間隙のドパミン濃度が低下する。→発症(症状は主に運動症状)
要因:α-シヌクレインの蓄積。
治療:L-ドパを投与することでドパミン濃度を維持する。
L-ドパは血液脳関門を通過してドパミン作動性ニューロンに取り込まれて、ドパミンに代謝される。→ドパミン濃度を維持。
【関連ワード】
・神経伝達物質(neurotransmitter)
→ニューロンからニューロンへの情報伝達に使用される化学物質。
軸索末端→樹状突起の方向で放出される。軸索末端に神経伝達物質は貯蔵されている。
ちなみに、神経伝達物質の放出はエキソサイトーシス。
・変性疾患(degenerative disease)
→ある機能系に属するニューロン集団が不明の原因で死滅することで発症する疾患。
・血液脳関門(brain-blood barrier)
→血液中の物質が脳内へ取り込まれることを物質の透過により制限している。脳毛細血管内皮細胞により構成されている。
・ドパミン(dopamine)
→CNSにおける神経伝達物質。前駆体がL-dopa。
・代謝(metabolism)
→生体内の化学反応。複雑な物質を単純な物質に分解する過程が異化(catabolism)。