Gタンパク質連結(共役)型受容体(G-protein coupled receptor)①
略してGPCR。
生体内における細胞膜受容体の中でもっとも多いタイプ。
7回細胞膜を貫通する受容体【7TM(7transmembrane)】。
3量体型Gタンパク質と会合している。
→Gタンパク質はα、β、γのサブユニットからなる。
GPCRにおけるシグナル伝達のおおまかな流れ
①GPCRのリガンドとの結合により、GPCRが活性化、
②Gタンパク質(3量体型Gタンパク質)が活性化されることで、
③効果器が活性化(効果器が酵素反応を行う)し、
④シグナル伝達反応が起こる。
【⓪GPCRにリガンドが結合していない状態→GPCRが不活性】
→αサブユニットにGDP(不活性型)が結合している状態。→Gタンパク質が不活性
【①-②GPCRにリガンドが結合した状態→GPCRが活性】
→αサブユニットからGDPが解離。
【③効果器が活性化】
→GTPが結合すると、αサブユニットはβ、γから解離する(立体構造を変化させる)。
この酵素をGタンパク質の効果器といい、効果器が酵素反応を行う。→効果器が活性
【④シグナル伝達】
【関連ワード】
・会合(association)
→(この場合)分子が、複数結合し、1つのまとまりとして動く現象。
・解離(dissociation)
→(この場合)分子が分裂し、より小さい分子を生じる現象。
・受容体(receptor)
→細胞から細胞への情報伝達において、情報伝達分子(シグナル分子)を受容するタンパク質。
・リガンド(ligand)
→受容する細胞側から見た、受容体に結合するシグナル分子。
・効果器(effector)
→何らかの細胞機能の変化につながるイベントを引き起こす分子。