自己免疫疾患(autoimmune disease)とサイトカイン(cytokine)①
自己成分に対する免疫反応により起こる疾患。
→通常は、トレランスにより、自己成分に対する免疫反応は起こらない。
・トレランス(tolerance)
→自己抗原に対して免疫系が反応しないこと。
詳しくは後日。
【自己免疫疾患の例】
・関節リウマチ(rheumatoid arthritis)
→関節が自己免疫に破壊される→発症。
→TNF(TumorNecrosisFactor)-α(腫瘍壊死因子-α)と
IL(InterLeukin)-6といった炎症性サイトカイン(cytokine)が関与。
【サイトカイン(cytokine)】
→免疫に関与する細胞間において、
作用を及ぼすリンパ球がタンパク質を分泌し、
作用を受ける側のリンパ球がタンパク質を受容体で結合することで
シグナル伝達を行う。→ここで用いられるタンパク質がサイトカイン。
白血球(leukocyte)間の相互連絡を行う為
→インターロイキン(InterLeukin)呼ばれていた。
(IL-〇などのサイトカインの個々の名称に残っている)
マクロファージがTLRによって異物を認識し活性化
→炎症性サイトカインを産出し、放出する。
→炎症性サイトカインとは?
→炎症反応を起こすことで抗原を撃退するもの。
【関節リウマチの治療】
→TNFを阻害する薬やIL-6が結合する受容体に結合してブロックする薬などがある。
【おまけ】
関節リウマチなどの治療に用いられる、
IL-6が結合する受容体に結合してブロックする薬物(Tocilizumab)が
重症化した肺炎(炎症反応)に有効との可能性が示されている。