抗利尿ホルモン(antidiuretic hormone ; ADH)
またの名をバソプレシン(vasopressin)。
ペプチドホルモン。
【作用】
・集合管に作用し、水の透過性を高める(水チャネルを開く)ことで、
→水が集合管外の間質へ出る(水を回収)。→尿の排泄量が減少する。
・血管を収縮させる。
【分泌】
下垂体後葉(pituitary gland posterior lobe)から分泌される。
視床下部(hypothalamus)で合成され→下垂体後葉から分泌される。
→視床下部の神経分泌細胞が産出し、
神経分泌細胞が軸索を後葉にのばして→後葉の毛細血管に分泌。
◎尿崩症(Diabetes insipidus)
→ADHの作用が何らかの要因で発揮されない疾患。
中枢性尿崩症→視床下部or下垂体後葉が障害され→ADHの分泌がされなくなり→発症。
腎性尿崩症→ADHが分泌されているが、尿細管が反応しない→発症。
症状→大量の尿の排出が起こり、→口渇→脱水状態となる場合がある。
◎細胞外液の維持
・アルドステロン分泌が高まる
→血清浸透圧が上昇→ADHが分泌→細胞外液が増加
・水を失う
→血清浸透圧が上昇→ADHが分泌→細胞外液が増加
【関連ワード】
・ホルモン(hormone)
→血中に分泌され→標的となる細胞に到達し→その細胞の活動に影響を与えることで、生理活性を発揮する物質。ホルモンを分泌することを内分泌(endocrine)。
・ペプチドホルモン(peptide hormone)
→アミノ酸がペプチド結合した構造となっている。
・アルドステロン
・血清浸透圧
・細胞外液
→後日書く。