浸透圧(osmotic pressure)
【関連ワード】
・溶媒(solvent)
→ほかの物質を溶かす液体。
・溶質(solute)
→溶媒に溶けている物質。
・半透膜(semipermeable membrane)
→溶液を構成する一部の成分は通すが、ほかの成分は通さない膜。
→溶媒は通す。
→溶質は通さない。
半透膜を境に、異なる濃度の溶液があると、
→溶液の濃度差に比例した圧力で、薄い方の溶液の溶媒が濃い方の溶液に侵入する。
半透膜を通って溶媒分子が水溶液中に拡散し(浸透)、
その時に生じる圧が浸透圧。
【浸透圧を利用している具体例】
浸透圧の仕組みを利用し、
長時間(約12時間)薬が作用するよう設計された形状(OROS)
となっている。
この場合、
薬剤を包む外皮が半透膜(放出制御膜)となっており、
服用すると、体内の水分が膜を通ることで浸透し、
(語弊があるが、上に当てはめると、薄い溶液→体内、濃い溶液→外皮内の薬剤)
その時生じる浸透圧によって薬剤が体内へ放出される。