まいにちせいめいかがく

医学部学士編入を目指している人が生命科学に関する知識のアウトプットをするブログ。1日1テーマ~の投稿。

浸透圧(osmotic pressure)

【関連ワード】

・溶媒(solvent)

→ほかの物質を溶かす液体。

・溶質(solute)

→溶媒に溶けている物質。

 

・半透膜(semipermeable membrane)

→溶液を構成する一部の成分は通すが、ほかの成分は通さない膜。

→溶媒は通す。

→溶質は通さない。

 

半透膜を境に、異なる濃度の溶液があると、

→溶液の濃度差に比例した圧力で、薄い方の溶液の溶媒が濃い方の溶液に侵入する。

 

半透膜を通って溶媒分子が水溶液中に拡散し(浸透)、

その時に生じる圧が浸透圧。

 

【浸透圧を利用している具体例】

ADHD治療薬であるコンサータは、

浸透圧の仕組みを利用し、

長時間(約12時間)薬が作用するよう設計された形状(OROS)

となっている。

 

この場合、

薬剤を包む外皮が半透膜(放出制御膜)となっており、

服用すると、体内の水分が膜を通ることで浸透し、

(語弊があるが、上に当てはめると、薄い溶液→体内、濃い溶液→外皮内の薬剤)

その時生じる浸透圧によって薬剤が体内へ放出される。