トル様受容体 Toll-like receptor (TLR)
パターン認識受容体(pattern recognition receptor ; PRR)の1つ。
食細胞の細胞膜やエンドソーム膜にある、
病原体などの動物細胞には存在し得ない異物(抗原)の分子パターンを
認識する受容体。
→抗原特異的な受容体ではない
→食細胞は様々な異物を貪食する。
→パターン認識受容体により、貪食する対象が、
自己の細胞でないことを認識する。
【関連ワード】
・食細胞(phagocyte)
→マクロファージ(macrophage ; Mφ)や好中球(neutrophil)、
樹状細胞(dendritic cell ; DC)など。
→様々な異物を貪食する(phagocytosis)。
異物はエンドサイトーシスで細胞内に取り込まれる。
・自然免疫(innate immunity)
→異物に対して、速やかに応答する(ファーストラインの防御機構)。
また、異物に対する特異的な受容体を持たないため、
様々な異物を貪食する。
◎TLRによって異物を認識すると
→Mφや好中球は活性化→炎症性サイトカインを分泌、
→炎症反応や免疫細胞が活性化する。
例)
炎症部位のMφ・好中球はケモカインと総称される物質を分泌。
→炎症部位にMφ・好中球を集積させる。(→走化作用)
→後日別項でかく