シトクロムP450 (cytochrome P450 ; CYP)
小胞体に多い。
基質特異性が低い
→様々な薬物を代謝する。
CYPの中に、薬物などの様々な化学物質により遺伝子発現が上昇するものがある。
→上昇すると、薬物の作用が弱まる。
→酵素誘導と呼ばれる。
→薬物の長期使用による耐性が生じる一因。
◎交差耐性
→CYPの遺伝子発現が上昇することで、
酵素誘導の要因となった薬物以外のほかの薬物の代謝などにも影響すること。
◎CYPの遺伝子にはSNPが多い。
【SNP ; single nucleotide polymorphism(1塩基多型)】
→1塩基の相違による多型(polymorphism)のこと。
【多型(polymorphism)】
→正常個体間における遺伝的な相違。(遺伝的相違の程度が高いと突然変異。)
→シトクロムP450では、個人における相違が多い
→薬物への感受性(効果の発現など)の個人差が大きくなる。
→仮に、薬物への感受性に関するSNPがわかることで、
→遺伝特性に合わせて医療を提供できるようになる。